品質検査の方式と品質管理の例
母集団とサンプリング
ある製品の品質を管理しようとするとき、その製品が数多くある場合、または数えられるほどであるが種類が多い場合、その全部を調べて品質を管理することは不可能ではない。また、仮に可能であっても非常に不経済である。
そこで一般には、調べようとする対象の集団からその一部を取り出して、その一部のデータによって集団の性質を統計的手法により推測する方法がとられている。この場合の調べようとする集団のことを母集団という。

図-12:母集団とサンプリング
母集団からその一部を取り出したものをサンプル(試料)といい、サンプルを得る方法をサンプリング(試料抽出)という。また、母集団を構成する単位体を、検査などのために、ひとまとまりにしたグループをロットという。抜取検査は、このロットからサンプルを抜き取って検査し、サンプルの中の不適合の数などを基にして、各ロットの合否を判定する。これらのサンプルから得られた品質特性に関する測定値をデータ(データ値)という。
サンプリングに基づいてその母集団の姿を正しく把握し処置を行うためには、母集団を正しく代表するようなサンプリングをすることが重要であり、JIS では乱数表を用いるなど無作為抽出(ランダムにサンプリング)する方法を定めている。
全数検査と抜取検査
全数検査
品物 1 個 1 個を全部検査する(100%検査)もので、良品と不良品を選別する目的で行われ、次のような場合に適用される。
- わずかの不良品混入も許せない場合
- 検査が容易に行える場合
- ロットの品質をよくしたい場合
- ロットの大きさが小さくて、抜取検査の意味がない場合