リモートセンシング
概説
リモートセンシングとは、非接触で対象物の電磁波の反射、放射特性を計測する技術を指します。リモートセンシングという言葉は1960年代にアメリカでつくられた技術用語で、1972年最初の地球観測衛星Landsatが打ち上げられてから急速に普及しました。リモートセンシングによって取得された人工衛星画像や航空写真からは、特定の地物の二次元空間での分布状況が、またそれらのステレオ画像から生成される三次元データからは三次元空間での分布状況が把握できます。
リモートセンシングで使用されるセンサーは、対象物から反射または放射される電磁波を検知し、それが画像化されます。本節では、**地理情報システム(GIS)**を用いた解析でリモートセンシング画像を使用する状況を念頭に置き、必要と思われる知識を紹介します。